はじめに

よくあるワットチェッカーは接続されている機器の電力使用量を確認できるが、Nature Remo E liteを購入するとスマートメーターから家庭全体の電力使用量を確認できるようであった。
Nature Remo E liteのセットアップとPrometheus向けのExporterの設定、Grafanaで可視化することを目標にする。

Nature Remo E lite

1. Bルートの申請

地域の電力会社にBルートの申請を行う。申請も使用料も無料っぽい。
BルートのID、パスワードを取得するには

申請から1〜2週間と書かれてたが、5月7日に申請、5月8日にメールにてパスワードの発行、5月10日にIDが郵送されてきた。

このIDとパスワードで各家庭のスマートメーターに接続し、920MHz帯のWi-SUN規格で現在の電力使用量を取得できる。
BルートというからにはAルートとCルートもあるよう。
Aルート、Bルート、Cルート

2. Nature Remo E liteの設定

スマートフォンのアプリから設定するだけ
特に難しいことはないので省略。アプリで現在の使用量が確認できればOK

Nature Remo App Graph

3. Prometheus Nature Remo Exporterの設定

先人のOSSをお借りする。ありがとうございます。
kenfdev/remo-exporter

Nature RemoはクラウドAPIとローカルAPIがあるが、このExporterはクラウドAPIからメトリクスを取得するようなのでNature APIのアクセストークンを発行する。

以下のページからアクセストークンを発行する
Access tokens

クラウド・ローカルAPIともにSwaggerにてAPI仕様が公開されている。えらい!!
Nature Developer Page

クラウドAPIにアクセスできるかcUrlコマンドで確認しておく。

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curl -X GET "https://api.nature.global/1/appliances" -k --header "Authorization: Bearer <アクセストークン>"

Exporterのディレクトリ内にremo-api-keysファイルを作成して、アクセストークンを入力
ExporterはDocker Composeにて起動する

docker-compose.yml

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  remo-exporter:
    image: kenfdev/remo-exporter:latest
    container_name: remo-exporter
    expose:
      - 9352
    environment:
      OAUTH_TOKEN_FILE: '/run/secrets/api-keys'
    volumes:
      - ./remo-api-keys:/run/secrets/api-keys

Prometheusの設定

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  - job_name: 'remo-exporter'
    scrape_interval: 1m
    metrics_path: /metrics
    static_configs:
      - targets:
        - remo-exporter:9352

4. Grafanaで可視化

1分毎の使用量を確認できる。Prometheusにメトリクス収集できているので公式アプリより細かなアラート設定ができそう

Grafana Exporter for Nature Remo E lite

おわりに

浴室乾燥やIHの消費電力が高いのはわかっていたがここまで大きいとは思わなかった。
ほぼリアルタイムで使用量が見れるのは面白いのでおすすめです。